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マリンリフターシステム(Marine-Lyfter-System)
 
 「海」は生物の源であり、私たちに与えられた大切な「宇宙からの贈りもの」です。しかし近年、海洋では汚染が進み、多くの問題を起しています。

 産業や生活排水等の汚濁物質が、直接あるいは河川からの流入によって沿岸域を汚染し、漁業環境や生活環境を破壊しつつあります。

 このような環境を保全するために、とくに閉鎖性の強い内湾の水質浄化法として、マリンリフターシステムが大きな効果を発揮します。
 
 マリンリフターシステムとは、内湾・養殖場などと同じく、海水が滞留し、陸上の湖沼と同様に水温成層が形成され、魚の発育や健康に障害を引起す恐れのある海域において 、海水を効率よく動かすことにより、海と魚の活性化を図るシステムです。
 
 マリンリフターシステムも20年の歴史と20件以上の設置実績があり、港湾や養殖漁場の水質保全に貢献しております。当社はこれらの経験を生かし、少しでもお役に立てたらと考えております。



マリンリフターシステムとは

 
マリンリフターシステムとは、大規模な上下対流攪拌作用を発生させて底層水を押し上げ、自然浄化能力を助けて水質の浄化と改善を図るシステムです。

 対流攪拌作用は、自然の力を最大限に生かした方法なのでとても安全です。海水に放出されるのは空気だけで、二次公害がありません。また、シンプルな構造と強固な素材で耐久性も抜群。長期使用にも耐えられます。しかも、無人運転、遠隔操作が可能で、太陽電池との併用もできます。こうした徹底した省力化の実現で、ランニングコストを大幅に低減させています。

  

 使用効果
(1)海の水質及び底質を同時に改善

 対流攪拌作用により、底層水を徐々に入れ替えて底質を浄化します。海水の上下層にわたる拡散、混合、移動により、成層の壁を除去し、底層水の酸欠状態を解消します。その結果、好気性菌も増殖し、水中と水底の有機物が分解され、ヘドロ状の底泥を削減します。

(2)海水の流動化による養殖場の活性化

 海水の流動は生物(バクテリア)による汚染物質の無機化、硝化、脱窒を促進させます。また、養殖場海域では水の流動によって、常に酸素の補給が保たれ、低酸素による斃死、索餌不振、病害の発生などが防止されるばかりでなく、低層の栄養塩や餌科プランクトンの補給により、魚の肉質を引き締めるなど、商品の付加価値を高めます。




(3)赤潮防止効果

 対流攪拌作用は、赤潮発生の一因である夏期水温の急激な上昇を抑えます。また、赤潮プランクトンを捕食する動物プランクトンの生成を促進します。

構造・原理

 マリンリフターの本体は、自立用ブイ・揚水筒・空気室・送気管・吸水口・チェーン・シンカー・標示ブイの各部で構成され、白立用ブイによって海中に自立しています。

 本機は、地上に設置されたコンプレッサーから送り出された空気を一定量、空気室に蓄積すると、逆サイホン作用によってできた空気弾を、空気室中央の内室管開口部から矢印のように一挙に噴出させます。このとき、エアリフト現象を起こし、揚水筒内の水を押し上げるとともに、下部吸水口から底層水を吸水します。揚水筒上端の開口部から放出された底層水は、周囲の水を巻き込みながら表層まで上昇し、富酸素の表層水と混合して酸素を取り入れます。

 この一連の動作を間欠的に行うことにより、海域全体にわたる大規模な対流攪拌作用が生じ、上下層の水温を均一にします。